小さい頃住んでいた家は、17坪程の土地に2階建ての店舗付き住宅。車庫は別で借りていました。
父親は建設会社を営み、母親は家で美容室を営んでいました。家は東西南北に囲まれた土地に建っていた為、本当に光が入らない家でした。
でも、何故が毎日が明るく感じていたんです。それは、母親が毎日笑っていたからです。朝起きたら決まって掃除をします。
朝・昼・晩、毎日3回必ず掃除してました。「運気を高めるぞ!」とせっせと動いていた姿を今も覚えています。
父親は朝早くに仕事に出かけ、週末は私を連れて海、山、川へ連れて行ってくれました。仕事で疲れていただろうに、感謝です。
日々過ごす中で、一日の出来事や、親の昔話を聞いたり、皆んなで歌ってみたり、決してカッコよくて、お洒落で、ピカピカの家ではなかったけれど、毎日楽しく過ごしていました。
私は23歳になり家を出ることに。親父は静かに男らしい見送り方をしてくれた。母親はいつものように笑って見送ろうとしていたようですが、涙を浮かべてました。
今まで暮らしていた場所を離れる事に寂しさを感じ、心が熱くなったのを覚えています。思い出が芽生える場所、それが家なんだ。
今、両親はこの世の役目を果し、天国という世界で二人仲良く暮らしています。生前、私に幾度となく言った言葉があります。
真っ当に生きなさい。誠実に生きなさい。 誰かを助けられる存在になりなさい。 人として正しく生きなさい。
この言葉が今日の私を作っています。 私が出来ることは、真っ直ぐに、真っ当に、誠実に尽くすことだけです。
出来る限り多くの思い出が芽生えるように、日々家族に笑いがあるように、 生活されている姿をイメージしながら、建築したいです。
数多くの方のお力添えで、会社を立ち上げる事が出来ました。本当にありがとうございます。これからも沢山の方のお役に立てるように、努力致します。
そして、世界一の両親に感謝。
株式会社M’s.Design 道上